
花言葉とは①
花屋で働いていると、時々お客様から、
「このお花の花言葉はなんですか?」と
聞かれることがあります。
プレゼントするときなど、その意味も含めて相手の方に贈りたいみたいですね(^ ^)
正直ほとんどわからないのでそのとき調べるのですが。
このブログでもお花を紹介するとき、花言葉を載せていました。
そこで、ふと疑問に思いました。
「そもそも花言葉ってなんだろう?」
丁度いい本を発見したので、今日はこの本↓
の情報を元に花言葉の起源を辿ってみたいと思います。
<18世紀頃のトルコのセラムが起源という説が一般的>
トルコには、様々な名詞に関連する詩句がありました。
それは、トルコ語で、その名詞と同じ韻を踏む他の言葉を暗示する表現方法でした。
この表現をセラムといったそうです。
セラムは特に若い女性たちの間で学ばれ、日常の中で使われていました。
例えば、
洋梨→私にいくらか希望を与えて下さい
これは、トルコ語の「洋梨」と同じ韻を踏む「希望」を連想させるようになっています。
他には、
黄水仙→わたしのこの思いを憐れんでください
石鹸→わたしは恋のため病気になりました
コショウ→わたしに返事をください
というようなものです。
色、花、果実、小石など何にでも対応する言葉があったので、
その「物質」を相手に送るだけで、
非難、情愛、友情などを伝え、
また儀礼的な内容やニュースなども伝えることができたそうです。
(日本の平安時代にしても、現代のJKにしても
女性はこういう言葉遊びをして、
コミュニケーションを取るのが得意ですね)
このセラム、上述の通り「花」だけのものではなかったのですが、
ヨーロッパに伝わった際、「花」の部分だけが抽出されました。
そして、ギリシャ神話、ローマ神話、聖書など、
文化的な連想から生じる言葉を
それぞれのお花に花言葉として当てはめていったようです。
そして、それらは恋愛に関わる意味を込められることが
多かったのだとか。
19世紀にヨーロッパで広く盛り上がった花言葉は、
その後、明治時代初期に日本に輸入されたようです。
そうして、それぞれの国で、
それぞれの文化、時代に沿った花言葉へと
変遷していき、今に至ります。
長いながい時間をかけて、今私たちが知っている花言葉になったんですね。
今回調べてみて、花言葉は、
ギリシャ神話やローマ神話などのエッセンスを含んだ
奥深い人類のツールの1つということが分かりました!
明日ももう少し花言葉についてお話をしたいと思います(^^)
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