私のお気に入り

『アド・アストラ』

昨日、公開されたばかりの映画『アド・アストラ』を観てきました。

普通に家で夕飯を食べたあと、主人と9月に期限が切れてしまう映画チケットの話になり、

近くの映画館で上映中のものを調べて1番観たいかなーと思ったこの作品。

レイトショーに間に合いそうだったので、「なんか宇宙の話っぽいし、出来たら夜に観たいよね。もう今日行っちゃおうか。」と2人で即決。

全く予定していなかったことでしたが、結果、観に行ってよかったと思える作品でした。

ブラピ演じる宇宙飛行士の主人公が、太陽系の彼方で姿を消した同じく宇宙飛行士であった父を探しに行くというあらすじ。

SF映画ではあるのですが、「本当にもうしばらくしたらこんな風に人類は宇宙で活動しているのかも。」と

宇宙の基地や建造物、あらゆるシステムの設定などが、今現在と乖離せずに眺められるリアル感のある映画でした。

舞台は宇宙ですが、重点が置かれているのは主人公の「こころ」。

心の傷と真正面から向き合うことの「怖さ」「辛さ」、そしてそれを乗り越えた後に気づく「真理」。

こんな、私たち誰にでも起こりうる心の変化の過程に気づかされる映画でした。

ブラピの演技が凄まじいのもあって、主人公のこころの揺れがとてもよく感じられました。

『ユング心理学入門』のなかで、著者の河合隼雄氏は、

人はだれも無数のコンプレックスを持っているが、そのうちの、ある1つを問題とし、対決してゆかねばならない時機のようなものがあると思われる」(p.85)と語っています。

この映画は、まさに主人公がそのタイミングにおいて自身としっかり向き合い、対決してその先へ進んだ物語だと思います。

(ユング心理学におけるコンプレックスの意味は過去記事をみてくださいね)

「アド・アストラ」とは、ラテン語で「星に向かって」の意味だそうです。

この「星」は文字通りの天体である「ほし」も表しているし、いろいろな象徴としての「星」も含まれていると思います。(希望とか、光とか)

観終わった後は、静かな喜びと感動を感じられます。

宇宙の描写もとても美しいので、観るならスクリーンで、

そしてやっぱり観ている方も内省的になると思うので、夜がいいと思います(^^)

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