
箱庭療法とは
こんばんは。
本日は、フラワー心理セラピーのバックヤードでもある
「箱庭療法」を簡単にご紹介したいと思います。
箱庭療法は、芸術療法の一つで、ユング心理学の理論を背景としています。
芸術療法についてはこちら↓
「箱庭療法」はスイスのカルフ女史が心理療法として発展させました。
画像のような砂が入った大きめの箱に、
たくさんのミニチュアの中から好きなものを選んで
好きなだけ好きなように並べていきます。
箱の内装は水色になっており、砂を掘ると、水が現れるように感じられます。
そして、海や川を作ったりできます。
これは、「水」は「無意識」の象徴であるというユング心理学の考えに基づいています。
「動物」や「自然」も無意識から現れる象徴であり、内面を探るキーとなります。
私も一度箱庭をやってみたことがあります。
いろんな動物を並べて、山や湖を作ってみたり。
また、動物のミニチュア「2」個ずつ並べてあるのに、
ある動物だけ「1」個しか並べていなかったりなんかも。
そう、「数」にも意味があるんです。
奥が深いですよね〜。
私は通っていた学校で体験させてもらったのですが、
そのとき他に2人の生徒さんがいました。
画材は全く同じはずなのに、三者三様の全く違う作品が出来上がりました。
こういう「その人だけのオリジナル」ってすごく素敵だと私は思うのです。
作品の出来を上下なく見ることで、人それぞれの「違い」を受け入れ、人に上下がないことにも気付けます。
「箱庭療法」は、まだ自分の感情を言語にしてうまく他人に伝えられない子どもの内面を理解したり、
心の安定を図る遊びとして取り入れられています。
大人にとっても、普段は気づいていない自分の無意識の領域を客観的に見ることができたり、
言葉での表現が苦手な方にとっては、言語でのカウンセリングよりもこちらの方が伝わりやすいこともあるようです。
砂の感触が意識的な退行を誘うので、遊び心を忘れた大人も童心にかえって夢中でつくります。(私がそうでした)
そして創ること自体、カタルシス効果があります。
華道などから分かるように、日本人には昔から、空間の中に風景をつくるのは馴染みがありますよね。
インテリアとしてお部屋の一画に、あなただけの風景を演出してみるのも楽しいかもしれません(^^)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
すてきな日になりますように。
原ノ園ひより