
『もののけ姫』
今回は、私のお気に入りの映画のご紹介。
あなたにもきっと、お気に入りの映画があると思います。
笑って元気になれる映画、非日常を味わえる映画、感動して泣ける映画・・・
そんな中で、見ると気持ちがスッキリする、リフレッシュできる映画ってありますか?どんな映画でしょうか?
私にとってそれは、ジブリ映画の『もののけ姫』。
髪の毛を切りたくて仕方がないときの、あの気持ちと同じ。
たまに無性に見たくてみたくてたまらなくなるときがあるんですよね。
この映画、見る度に新しい発見があります。
もののけがひそむ奥深い森のような作品です。
子供の頃は、「環境問題」をテーマにしていると思っていました。
もちろん、それも含まれていると思うのですが、
もっと奥が深く、しかしながら、そこにはただシンプルなメッセージがあるんだなと最近は感じるようになりました。
キャッチコピーも「生きろ。」だけですし(笑)
この映画では、いろんなものが対立して描かれています。
自然ー人工物
女性ー男性
創造ー破壊
死ー再生 などなど。
東洋思想の「陰陽」、ユング心理学では「女性性と男性性」と表すところですね。(上の例では、左が「陰」「女性性」、右が「陽」「男性性」)
東洋思想では、世界の原理は「陰陽相対原理」と考えられています。これは、「対立して、相待つ」という意味。相反する「陽」と「陰」があり、それらは、お互いに影響しあって統一、調和されているということです。
ユング心理学では、男性も女性もどちらも「女性性」「男性性」をもっており、男性は自身の内に棲む「女性性」と、女性は「男性性」とうまく統合することによって、自己受容、自己実現に至ると考えられています。
『もののけ姫』を見て、私のこころがすっきりするのは、
対立するものが、統一・調和へと向かっていくのを、見ることができるからなんだと思います。
それは、こころのなかでも、起こっていることだから。無意識の層に、この物語がアプローチしてくるのかも。神話や昔話のように。
と、心理学的な面からも見てみましたが、
他にも好きなポイントはたくさんたくさんあります。
セリフもね、もう〜これまた名言がたくさんなんですよね。
私のいちばんのお気に入りは、最後の方で、たたら場のトキさんが言うセリフ↓
「生きてりゃなんとかなる!」
このセリフが聞きたくて見てるところもある。
もっと語りたいことはあるけれど、
鼻息荒くなりそうだから、このへんでやめておきます(笑)
あ、最後にこれだけ。
『もののけ姫』は、雨や風など自然の描写、そして久石譲さんの音楽も美しいので、そこにも癒されます!
あなたもお気に入りの映画を見て、こころに充電してみては?(^^)
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
すてきな日になりますように。
原ノ園ひより