
4つの心理機能②
2019年6月17日
本日は、昨日のつづき。
ユングが考えた4つの心理機能についてもう少し詳しく見ていきましょう。
心理機能とは、「こころのはたらき方」ということで、
「物事が起こったり、なにか物事を見たりしたときに、
こころがどういう風にはたらくか」というものです。
そのはたらき方が、「思考」「感情」「感覚」「直観」の4種類あります。
大抵の人は、どこか1つの機能が強く現れています。
それを「主機能」といいます。これがいわゆる性格として現れてきます。
また、「思考」と「感情」、「感覚」と「直観」はそれぞれ対立関係を成しています。
「主機能」と対立関係にある機能は、あまり使われていないので「劣等機能」となり、無意識下に沈みやすくなります。
1つの機能(主機能)だけを使い、生きていくのは困難なので、
残りの2つの機能が「補助機能」としてはたらいています。
補助機能、劣等機能ともに、主機能ほどは活性化していませんが、誰しも4つの機能すべてもっています。
ユングは、劣等機能も徐々に発展させていくことが大事だといっています。
ユングのタイプ論は、「あなたはこういうタイプの人間だ」と区別や分類するためではなく、まずは自分の傾向を知り、劣等機能を開発させていくための道しるべなのですね( ^^ )
明日は、4つの心理機能それぞれがどういうはたらき方のものなのか
みていきたいと思います。